柔道整復師の開業で満たすべき条件とは?開業の流れや手続きについて解説!

柔道整復師の資格を取得しても、すぐに開業できるわけではありません。開業のためには、実務経験や施術管理者研修、さらに公的機関への手続き書類を届出を提出する必要があります。今回は、柔道整復師に必要な開業の流れや手続き、集客のポイントまでを解説します。

 

柔道整復師の開業条件とは?

柔道整復師の資格を取得すると、個人で接骨院や整骨院の開業が可能になります。ただし、保険請求をするには受領委任の届出を提出する必要があり、そのために一定期間の「実務経験」と「施術管理者研修」が必要となります。

現在、実務経験の期間は、2022年度(平成33年度)までに届出する場合で1年間、2024年度(平成35年度)までの場合で2年間、そして、2024年度(平成35年度)以降に届出する場合、3年間の実務経験が必要とされます。詳細は、「柔道整復療養費の受領委任を取り扱う施術管理者の要件関係」を確認しましょう。

施術管理研修は、公益財団法人柔道整復研修試験財団によって開催されます。実施期間が16時間以上で連続した土日及び祝日の2日間程度で、費用は20,000円かかります。研修を受講後、各地方厚生局へ届出書類とともに「実務経験証明書」及び「施術管理者研修修了証」の写しを提出し、施術管理者として登録され、柔道整復療養費の受領委任の取扱いを行えるようになります。詳しくは以下の記事で解説しています。是非ご覧ください。

接骨院の開業に必要な資格とは?柔道整復師免許以外に必要な要件を解説!

 

柔道整復師が接骨院・整骨院を開業する流れとは

整骨院・接骨院の開業までの流れは以下の通りです。

・開業の要件を満たす(柔道整復師の資格取得、実務経験と施術管理研修)

・接骨院のコンセプトを定める

・事業計画の作成

・資金計画の作成

・施術所の開業場所を決める

・施術所の設計・内装工事を行う

・医療機器を選定する

一連の開業の流れの中で、特に注意すべき点として、実務経験期間があり、2022年度(平成33年度)までの届出では1年間、2024年度までの届出で2年間、それ以降は3年間と、ハードルが上がります。

また、開業しても接骨院や整骨院は増加傾向にあるため、立地を含めたコンセプトの明確化や計画書の作成、医療機器の設置、開業手続きの順で速やかに行いましょう。

詳しくはこちらで解説していますので、是非ご確認ください。

接骨院の開業までの流れとは?必要な準備・手続きを1から解説!

 

柔道整復師の開業に必要な手続きとは

施術所のコンセプトやレイアウト、開業場所諸々を決めたら次に開業の手続きを行います。

開業手続きでは、

・開設届(保健所へ届出)

・地方厚生局へ受領委任取扱い契約を届出

・共済組合や防衛省等への届出

・労災保険指定医療機関(都道府県労働局)への届出

・生活保護法指定施術機関(管轄の福祉事務所)へ届出

・管轄の税務署への届出

いずれも、申請内容や申請機関、申請後の保険適用期間などを事前に確認する必要があります。また、柔道整復師団体に加入すると、受領委任契約の申請手続きの代行をしてもらえる場合もあります。

手続きについては、以下の記事で解説してください。

⇒柔道整復師の開業で必要な手続きとは

柔道整復師が開業を成功させる3つのポイント

①立地にこだわる

開業におすすめな立地は、駅やバス停、学校、スーパー、住宅街など、人が多く集まる中心街で開業すると良いでしょう。

また、施術所自体は静かなため、自宅開業をすることも可能です。避けるべき立地は、車通りが多い場所や高層階などです。

詳しくは以下の記事で解説しています。是非ご覧ください。

⇒柔道整復師が開業するのにおすすめの立地とは?

②他の整骨院と差別化する

過去12年間、柔道整復師は25,000人以上増加し、施術所の数も12,000か所以上増えたため、治療内容や営業時間などで差別化することが重要です。

具体的には、「交通事故に強い」や「スポーツ外傷に強い」、「アロマオイル常備」などの治療内容の差別化や会社帰りのサラリーマンに向けた営業時間で行うという接骨院もあります。

詳しくは以下の記事で解説しています。是非ご覧ください。

⇒柔道整復師の開業で差別化は必須!2つのポイントを解説します

③集客を実施する

開業時の集客であるため、今回は、新患の集客のまめに、ホームページやチラシ、店頭ボード、SNS、口コミや紹介、地域活動、ダイレクトメール、Googleマイビジネスなどの様々な方法で認知度を上げていく必要があります。

また、患者の目的別に応じても集客を実施しましょう。例えば、ケガをして早急な治療を求める人であればチラシやSNS、店頭ボードで事前に周知しておくことが重要になります。他には、慢性的な症状に悩む方は事前に調べて来院される場合が多いため、口コミや知り合いの評判を活用しましょう。

まとめ【条件を満たして柔道整復師として開業!】

今回は、柔道整復師の開業に必要な条件や届出、開業までの流れについて解説しました。

柔整開業.comでは、1時間の整骨院開業セミナーを毎日のように開催し、30分のマーケティング初級者向けセミナーや創業計画書セミナーなどを無料開催しています。その他には、開業可能な物件や立地の紹介など物件情報や開業に必要な手続きの手順を追うことや届出先の必要書類をダウンロードできるだけでなく、提出時期、開業計画や整骨院用衛生材料パッケージ・各種備品のリストの提供、さらには店舗立地データレポートによる分析予測や届出代行サービス、店舗デザインの決定、治療機械・集客ルールの提案や販売まで、幅広く開業支援サービスを充実させています。

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