整骨院・接骨院の将来性とは?運営における4つのポイントを解説!

加速する高齢化社会と近年の健康ブームなどが相まって、整骨院・接骨院の数は年々増え続けています。このように競合他社がひしめき合う中で、安定した経営基盤を築いていくには何をすればよいのでしょうか。今回のコラムでは、整骨院・接骨院の将来性をふまえて、これからの整骨院経営における4つのポイントについて考えていきます。

 

整骨院・接骨院の現状

近年のデジタルデバイスの普及により、不自然な姿勢で長時間画面を見続け、体に不調を感じている現代人は多くいます。また、定期的な体のメンテナンスやリハビリが必要な高齢者も多くいるので、整骨院・接骨院がそのような人たちの受け皿になっていることから需要は増しているという状況です。しかし、整骨院・接骨院の数は年々増加しており、需要に対してどちらかというと供給の方が多くなっているというのが実情です。

このように、供給過多ともいえる整骨院・接骨院市場においては他院との差別化こそが成功の鍵となっていきます。整骨院・接骨院これから開業しようと考えている先生にとっては、スキルや専門性を強化するだけではなく競争優位になるための経営戦略を打ち立てることも重要なのではないでしょうか。

 

整骨院・接骨院は今後どうなる?

整骨院・接骨院の数は今後も増え続けることが予想されます。さらに、近年のジョブ型雇用の広がりによって「手に職をつけたい」と考える人が増えていることから、整骨院・接骨院の先生が持つ柔道整体師の資格を目指す人も増えています。

私たちは開業数の多さばかりに目を向けがちですが、実は廃業数も増えているというのが現実です。

しかし、このような現状でも整骨院・接骨院を開業し、安定経営していくことは可能です。それどころかやり方によっては事業を大きく展開させ、多くの年収を得ることも可能です。

自らの腕を磨いて施術の質を高めることはもちろんですが、自費メニューや独自のサービスを展開し、SNSを駆使した集客を行うなど、考えられる施策はたくさんあります。

 

将来性のある整骨院経営の4つのポイント

集客を強化する

待っているだけでお客様はやってきません。整骨院の存在を1人でも多くの人に知ってもらい、実際に足を運んでもらうためには集客は必要です。チラシやDMなどアナログな集客方法だけではなく、SNSを活用したWEB集客の両方を行うことによって高い集客効果が期待できます。

リピーターを確保する

安定した経営にはリピーターの存在が欠かせません。新規顧客を獲得するよりも、リピーター率を上げることの方が費用対効果が高いとされています。技術やサービスの質を上げて顧客満足度を高める努力も大事ですが、それに加えて「2回目以降来店割引システム」や「お得な回数券」など、通うほどに何かしらメリットがある仕掛けを用意することも効果があります。

リピート率の上げ方については、以下の記事をご覧ください。

⇒接骨院・整骨院でリピート率を上げる方法

客単価を上げる

客単価を高くすることによって目標とする来院客数を低く抑えることができ、余裕を持った整骨院経営を行うことができます。客単価を上げることには抵抗があるかもしれませんが、技術やサービスの質を向上させれば、多少単価が高くても集客は見込めます。保険診療以外の自由診療メニューを増やすことも、売上アップに繋がります。

専門的な施術を導入する

希少性のある専門的なスキルを身につけ、提供するサービスの専門性を上げることも売上アップに繋がります。地域の持つニーズを踏まえて、特定のターゲットに訴求できるような専門的な施術を行っているとコアな固定客がつくでしょう。

 

整骨院を開業するときの3つのポイント

整骨院を開業してからあれこれ集客のための施策を講じても、一向に効果があらわれないこともあります。そのような場合、そもそもの立地や院のコンセプトに問題があると考えてもいいかもしれません。開業してからできることには限界があるので、大事なのは開業前に念入りなリサーチをして、確実に繁盛する立地を見つけ、求心力のあるコンセプトを打ち立てることです。

立地にこだわる

商売は立地に左右されると言っても過言ではありません。立地はターゲットから決める方法とコンセプトから決める方法があります。

ターゲットから決める場合は、例えばアスリートに向けた診療を行いたいと考える場合は学校の近く、サラリーマンに向けた診療を行いたいと考える場合はオフィス街やターミナル駅などが効果的です。

コンセプトから決める場合は、例えば保険を中心とした診療を行いたいと考える場合は高齢者の方が多く住む住宅街や集合住宅の近く、保険をメインにしつつも自費診療に力を入れたい場合は駅前や商店街など、提供するサービスがもっとも効果を発揮する立地を選びましょう。

立地選びについては、以下の記事をご覧ください。

⇒将来性のある接骨院・整骨院を開業するためにで選ぶべき立地とは

商圏を分析する

立地やコンセプトが決まったら、最後に商圏分析をしておくことをおすすめします。

商圏分析では、世帯別の人口分布・昼夜における人口や人通りの差から、最寄り駅やその駅に関する路線数や時刻表などまで調べましょう。市区町村の役場や図書館、インターネットなどから調べることができます。

また、信号や河川、スーパーや郵便局、学校等周辺施設までしっかりと調べることが大切です。これらの情報はインターネットからも見ることはできますが、実際の雰囲気や距離感を知るためにも現地に行ってみることをおすすめします。

実際の人の流れや物理的要素を数値化することで、その場所の特性が浮き彫りになります。コンセプトや立地を考える際に、商圏分析で得た情報も加味しましょう。

他院との差別化を図る

整骨院の開業ラッシュにより、整骨院の数は飽和状態になっています。近年はスマホなど電子機器の慢性的な使用による体の不調や健康ブームなどもあって整骨院の需要が増していることも確かですが、地域によっては供給過多になっているところもあり、お客様の取り合いになっています。そこで、数ある整骨院の中から「選ばれる整骨院」になるためには、他院との差別化が重要になってきます。

他院との差別化には、2つのアプローチがあります。それはコンセプトで差別化することと治療内容で差別化することです。コンセプトの差別化では、提供したいサービスと需要とのバランスが重要です。差別化を意識するあまり、需要のないサービスを打ち立てては集客が見込めません。

治療内容の差別化では、自分自身の持っているスキルから最も得意とするサービスを全面的に出すことがよいでしょう。その場合、例え同じサービスを提供する他院があったとしても、お客様は腕の良い先生のいるところを選びます。これだけは誰にも負けないという専門的なスキルは武器になります。

差別化の方法は、以下の記事をご覧ください。

⇒将来性のある接骨院・整骨院を開業するための差別化

 

まとめ【正しく開業すれば接骨院・整骨院は将来性がある】

整骨院・接骨院の数は今後も増え続けることが予想されますが、開業数の増加の陰には閉業数の増加もあることを忘れてはなりません。長期的な視点で安定した経営基盤を築き、数多ある競合他社の中から選ばれる整骨院になるためには、コンセプトや立地など抑えるところをきちんと抑えて戦略的に経営していくことが重要です。

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