フリーランスの柔道整復師になるメリット・デメリットとは?開業との違いも解説

某TVドラマでは、フリーランスの外科医なるものが登場していますが、実は柔道整復師もフリーランスとして働くことができる職業なのです。独立でもなく、組織にも属さない、「フリーランス」の柔道整復師とはどのようなものか?フリーランスでやることのメリット・デメリットとは?一つひとつ解説していきます。

フリーランスの柔道整復師とは?

 フリーランスの柔道整復師とは、整骨院などの組織に属しておらず、かといって独立開業しているわけではない、企業や団体と業務委託契約を結んで施術者として働く柔道整復師のことを指します。就業時間や委託料などは契約内容によって異なりますが、やり方次第では多くの収入を得ることができるので、フリーランスとしての柔道整復師の働き方は近年注目を集めています。

フリーランスの柔道整復師に向いている人・なってはいけない人

フリーランスに向いている人の特徴

フリーランスに向いている人の特徴として、以下の3点が挙げられます

明確なビジョンがある人

 フリーランスとして働くことに自由さはありますが、組織に属していることと違って明確なキャリアステップがあるわけではないので、自分が目指す方向性やビジョンがないとその日暮らしのような働き方になってしまいます。よって、フリーランスとしてどのように成長していきたいのかという明確なビジョンがある人にとっては、フリーランスという働き方が向いていると言えるでしょう。

自分を律することができる人

 組織に属していないフリーランスには、時間の自由があります。受けている仕事のスケジュールや契約形態にもよりますが、毎朝の出勤や決まりきったルーティンがあるわけではないので、規則正しい生活をする必要がなくなり生活が崩れてしまうこともあります。しかし、あまりにも生活が乱れてしまうと仕事上の信頼もなくなり収入にも影響するので、フリーランスになるのは自分を律することができる人がよいでしょう。

人と会うことが苦ではない人

 フリーランスの仕事は、人脈を辿って顧客を紹介してもらうなど、人と人とのつながりから発生することが多いです。フリーランスとして仕事を取り続けるには、人と積極的に関わりを持ち自分自身をアピールしなければなりません。よって、自分を売り込むことが上手で、人と会うことが苦ではない人であれば、フリーランスとしてやっていけるでしょう。

  

フリーランスになってはいけない人の特徴

 フリーランスになってはいけない人の特徴として、以下の3点が挙げられます

ビジョンが曖昧な人

 フリーランスとして働いていると、依頼された仕事を受けているだけの繰り返しで日々が過ぎてしまうことがあるので、明確なビジョンがなければ毎日がただの消化試合のようになってしまいます。フリーランスであっても柔道整復師としてのビジョンを持って、キャリアプランをしっかりと描くことができないのであれば、フリーランスはやめた方がいいでしょう。

だらしない人、優柔不断な人

 フリーランスの柔道整復師として働くということは、自分に起こる全ての事柄を自分で決定していかなければなりません。契約を結ぶ際の条件や業務内容などの選択、現場での施術方針など、自らの意思で判断・決定していくことになります。よって、物事を決められないようなだらしない人や優柔不断な人には、フリーランスとして働くことは難しいでしょう。

受け身の人

 フリーランスとしてやっていくからには、自分で仕事をとってこなければなりません。よほど腕が良くて、広く顔が知られた柔道整復師であれば話は別ですが、フリーランスとして活動しているほとんどの人が、自ら熱心に営業をして仕事を獲得しているのが現実です。待っていれば仕事がくるわけではないので、受け身の人にとってはフリーランスとしてやっていくことは厳しいでしょう。

フリーランスの柔道整復師になるメリット・デメリット

メリット

 頑張り次第で収入がアップする

 フリーランスは組織に属して固定給をもらっているわけではないので、自分の頑張り次第でどこまでも収入をあげることができます。やった分だけお金がもらえるというシンプルな構図はやりがいにも繋がります。

初期費用がかからない

 フリーランスの柔道整復師は企業や団体と業務委託契約を結んで現場に出向いて施術をするので、自身で場所を確保する必要もなければ、設備や機器などを揃える必要もありません。このように身一つで活動ができるので、初期費用がかからないというのもメリットです。

働き方を自由に決められる

 フリーランスの最大のメリットは、何と言っても働き方を自由に決められることではないでしょうか。仕事量、仕事時間、仕事内容、すべて自分次第です。依頼が多い人気の柔道整復師ともなれば仕事を選ぶこともできるので、ストレスなく自分のペースで働き、一定の収入を確保できるのはメリットでしょう。 

 

デメリット

収入が安定しない

 フリーランスとは、言ってしまえば明日どうなるかわからない働き方です。仕事が取れない状態が続いたり、突然の契約解除となってしまったりすれば、たちまち収入が途絶えてしまいます。コンスタントに稼ぐことができない、すなわち収入が安定しないことはフリーランスのデメリットと言えるでしょう。

税務処理の手間がかかる

 フリーランスの場合は個人事業主となるので、ご自身の保険手続きや税務処理などを自分で行わなければなりません。これらは会社であれば専門の部署が行う仕事になりますが、フリーランスの場合は本業の片手間に自分で行わなければならないので、慣れないうちは時間と労力を奪われ負担に感じることもあります。

集客が難しい

 フリーランスの場合、場所を持っているわけではないので、集客を行うにしても既存の顧客からの紹介などが中心となり、大きな広がりを持つことはできません。開業している場合は店舗があること自体が広告になるのですが、フリーランスの場合は直接的な営業が主となるので集客の効率が悪いと言えます。

  

柔道整復師が収入アップするなら、独立開業も1つの選択肢

 フリーランスの柔道整復師として働くことは魅力的ですが、場所も持たずにコンスタントに仕事を取り続けることは思っている以上に大変なことです。そこで、独立開業という方法も今一度考えてみてはいかがでしょうか。

 独立開業をする場合、初期費用こそかかるものの、地域の住民に対して集客ができるので、コンスタントに通ってくれる固定客を見込むことができます。

また、店舗を構えていることで、「そこに存在している」ということ自体が広告になります。「ここに整骨院・接骨院があるんだな」と歩行者に認知してもらえれば、いずれ足を運んでもらえるかもしれません。

 独立開業の場合は、どこか立地のよい場所にテナントを借りて商売をすることが一般的ですが、ご自宅で開業するという方法もあります。その場合、地代家賃がかからず通勤の手間も発生しないため、経費と時間を節約することができます。

 独立開業と聞くとハードルが高いと感じるかもしれませんが、やり方次第では初期費用を抑えることができるので、ぜひ選択肢に加えてみることをおすすめします。

 

まとめ【柔道整復師はフリーランスか独立開業で迷ったら柔整開業.comへ】

 フリーランスか独立開業かでお悩みであれば、それぞれの考えを一歩進めて具体的に動いてみると道が開けてきます。

 独立開業を考えているのであれば事業計画書を作成し、開業後のシミュレーションをするところからはじめてみてはいかがでしょうか。その際、ご自身の力だけで進めるのではなく、業界の事情に精通したプロとともに進めることで、よりいっそう現実的に開業計画を進めることができます。

 私たち柔整開業.comでは、整骨院(接骨院)の開業支援を幅広く行なっております。

  1. 新規開業計画シートの作成、提供及びアドバイス
  1. 整骨院シミュレーション作成
  1. 物件情報の紹介(居抜き物件情報も豊富にあります)
  1. 周辺人口・競合院・商業統計 データの作成、提供
  1. 整骨院用衛生材料パッケージ・各種備品 リストの提供
  1. 開業時各種届出サポート

整骨院の数はこれからも増えることが予想されるので、淘汰されないためにも安定した経営基盤を築くことは必須です。

私たち柔整開業.comは、これから整骨院の開業を目指す先生のあらゆる悩みに寄り添い、

開業までの様々な作業をサポートします。

整骨院(接骨院)の開業や分院出店の不安・お悩みは、どんなことでもお気軽にご相談ください。

開業支援サービスについては、こちら!

コラム一覧に戻る