接骨院の開業ガイド|失敗しないための準備・手続き・集客のすべて

接骨院の開業ガイド|失敗しないための準備・手続き・集客のすべて

接骨院の開業を目指す方にとって、「何から始めたらいいの?」「どんな手続きが必要?」「資金はどれくらい必要?」といった疑問や不安はつきものです。

この記事では、接骨院の開業に必要な準備・資格・資金・物件選びから、集客や失敗を防ぐポイントまでをわかりやすく解説します。

これから接骨院を始めたい方はもちろん、開業を検討中の柔道整復師の方も、ぜひ参考にしてください。

接骨院の開業を考えたら最初にやるべきこと

開業準備は、いきなり手続きを進めるのではなく、まずは情報収集計画立てからスタートするのが成功のカギです。

市場調査をして地域のニーズを把握する

まず行うべきは、自分が開業したいエリアの市場調査です。どんな年齢層が多いか、どんな症状に悩む人が多いかなどを調べましょう。

例として、学生が多い地域ではスポーツ外傷、高齢者が多い地域では慢性的な肩こり・腰痛対策に特化するのが効果的です。

地域のニーズを知ることで、開業後のサービスや集客方法を明確にできます。
公的な統計や市役所のデータ、実際にその地域を歩いて観察するのもおすすめです。

競合院の特徴や強みを調べる

次に、同じエリアにある接骨院や整骨院を調べましょう。ホームページを見たり、実際に利用者として行ってみるのも効果的です。

競合の強みと弱みを知ることで、自分の院の差別化ポイントを見つけられます。
たとえば、夜遅くまで営業している院が少なければ「夜間診療対応」を強みにできます。

コンセプトやターゲット層を明確にする

開業前に、自分の接骨院のコンセプト(方向性)ターゲット(お客様の層)を決めましょう。

たとえば、「産後ママ向け骨盤矯正専門」「学生アスリート専門」などにすることで、他院との差別化が図れます。

「誰に・どんな価値を届けたいか」を明確にすることが、ブランディングの第一歩です。

開業までのスケジュールを立てる

やるべきことが多い接骨院の開業では、スケジュール管理が非常に重要です。

物件探し、内装工事、届け出、集客準備などを逆算して計画を立てましょう。
最低でも開業の6か月前から準備を始めるのが理想です。

Excelやスケジュールアプリを使って、タスクごとに期限を設定するとスムーズです。

接骨院を開業するために必要な資格と手続き

接骨院を開業するには、まず柔道整復師の国家資格が必要です。
この資格がなければ、保険を使った施術(いわゆる「健康保険施術」)を行うことはできません。

柔道整復師の資格とは?

柔道整復師とは、打撲・捻挫・骨折・脱臼などのケガに対して、手技による施術を行う国家資格です。
文部科学大臣または厚生労働大臣が認定した学校・養成施設で3年以上学び、国家試験に合格すると取得できます。

民間資格の「整体師」や「カイロプラクター」とは違い、柔道整復師は国家資格者として公的に認められています。

開業に必要な届け出

柔道整復師の資格を取得しても、開業するには行政への届け出が必要です。

  • 施術所開設届(保健所への届出)
  • 構造設備の概要書(施術所の構造・面積などを記載)
  • 平面図・案内図・資格証の写し などの添付書類

これらを保健所に提出し、審査が通れば開業できます。
また、保険を取り扱う場合は、地方厚生局への療養費取扱の届出も必要です。

書類の不備で開業が遅れるケースもあります。余裕をもって準備しておきましょう。

開業資金の目安と費用の内訳

接骨院の開業には、平均して500万〜1,000万円程度の初期費用がかかるといわれています。

主な費用の内訳

  • 物件取得費(保証金・礼金など)
  • 内装工事・看板・外観整備
  • 施術ベッド・機器・備品
  • 広告・ホームページ制作費
  • 運転資金(家賃・光熱費・仕入れなど)

特に注意したいのが、開業後すぐに黒字化しないリスクです。
最低でも3か月〜6か月分の運転資金を確保しておきましょう。

金融機関の創業融資や自治体の助成金制度を活用するのも有効です。

物件選びと立地のポイント

接骨院は「立地が9割」ともいわれるほど、場所選びが重要です。

集客しやすい立地条件

  • 駅やバス停から徒歩5分以内
  • スーパーやジムの近くなど、人通りの多い場所
  • 駐車場が確保できる立地(郊外型)

視認性が高い1階路面店や、バリアフリー対応の物件もおすすめです。

「家賃が安い=良い物件」とは限りません。集客・利便性を最優先に検討しましょう。

内装と設備の注意点

内装は清潔感と安心感が大切です。白や木目を基調としたデザインにすると落ち着いた印象になります。

また、プライバシーに配慮した施術スペースや、ベビーカー・車椅子でも入りやすい動線も重要です。

施術ベッドや治療機器は、開業後に追加購入できるため、最初は必要最低限でもOKです。

接骨院の集客とブランディングのポイント

接骨院を開業した後は、集客とリピート率の向上が重要です。
どれだけ良い施術ができても、来院してもらえなければ経営は成り立ちません。

まずは「認知」を広げることから

開業直後は、地域に自分の院を知ってもらうことが第一歩です。

  • Googleビジネスプロフィールへの登録(無料)
  • InstagramやLINE公式アカウントなどのSNS運用
  • 近隣へのポスティング・チラシ配布

特にGoogleマップで「接骨院」「整骨院」と検索された際に表示されるため、Googleビジネスの最適化は必須です。

口コミを増やすことで信頼性が上がり、自然と来院数も増えていきます。

SNSを活用した集客

InstagramやTikTokでは、施術の様子やビフォーアフター写真を投稿することで、認知度を高められます。

投稿では、「地域名+症状」(例:大阪 腰痛)などのハッシュタグを活用することで、検索にも強くなります。

フォロワー数よりも「地域内での信頼感」を重視しましょう。

ブランディングで“選ばれる理由”をつくる

競合院との差別化を図るには、自分の院の強みを明確にすることが大切です。

  • 専門性(スポーツ・産後・交通事故など)
  • 対応の丁寧さ・説明のわかりやすさ
  • 通いやすい立地・営業時間

また、ホームページやSNSのデザインを統一し、ロゴカラー言葉遣いなどで一貫性を持たせると、ブランドとしての信頼が高まります。

誰に・どんな想いで施術しているか」を発信することが、ファンづくりの第一歩です。

リピート率を高めるための仕組みづくり

1回きりの来院で終わらせず、継続的に通ってもらうためには、信頼関係の構築が欠かせません。

カウンセリングと説明を丁寧に

初回のカウンセリングでは、症状の原因・施術内容・今後の流れを丁寧に説明しましょう。
患者さんが納得して通院を続けるための基礎になります。

アフターフォローを忘れずに

施術後のLINEメッセージやお礼メールなど、来院後のフォローがあるとリピートにつながります。

「その後お身体の調子はいかがですか?」の一言が、次回予約につながることもあります。

紹介制度や回数券も効果的

既存患者からの紹介制度や、回数券・会員制度を導入するのもおすすめです。
価格を下げるより、価値を感じてもらえる仕組みをつくりましょう。

まとめ|接骨院開業は「準備8割・行動2割」

接骨院の開業は、資格を取って手続きをすれば終わりではありません。
準備・計画・差別化・集客・継続のすべてが揃って初めて成功へとつながります。

焦らず、地道に準備を進めることで、地域に愛される接骨院をつくることができます。

「自分の想いを形にできる」のが、開業の最大の魅力です。あなたの挑戦を応援しています!

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    • 事業計画の作成
    • 開業場所の選定
    • 商圏調査
    • 物件の紹介
    • 融資の資料作成
    • 届出の書類準備
    • 治療機器の販売
    • ホームページの作成

といったように単なるアドバイスにとどまらず、実際に手を動かし開業準備を進めます。

詳しいご支援内容は以下の記事をご覧ください。


仕事をしている間も私たちが着々と準備を進めますので、今の仕事を続けながら開業の準備が整います。
中には開業の前日まで、仕事を続けていた方もいらっしゃいます。

 

仕事を辞めてから開業までの期間をかなり短くできるので、収入が途絶えず、安定した生活のまま開業が可能です

接骨院・整骨院の開業はおひとりでもできます。

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