整骨院の内装費用はいくらかかる?相場・坪単価・節約のポイントを解説
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整骨院の内装費用はいくらかかる?相場・坪単価・節約のポイントを解説
整骨院の開業を検討するとき、内装費用は初期投資の中でも特に大きな割合を占める項目の一つです。「どのくらいの予算を見ておけばいいのか」「費用を抑える方法はあるのか」「スケルトンと居抜きではどちらがいいのか」という疑問を持つ方も多いと思います。
この記事では、整骨院の内装費用の相場・坪単価・費用が変動する要因・内装工事に含まれる主な項目・費用を賢く抑えるためのポイントまで、開業準備を進める方が知っておくべき情報を詳しく解説します。
整骨院の内装費用の相場

総額の目安
整骨院の内装費用は、施設規模・グレード・物件の状態によって大きく異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。
|
規模 |
内装費用の目安 |
|---|---|
| 小規模(〜10坪) | 100〜250万円 |
| 標準(13〜20坪) | 200〜500万円 |
| 大規模(20坪以上) | 400〜800万円以上 |
一般的な整骨院の広さは13〜20坪程度であるため、内装費用の総額は200〜500万円程度が最も多いレンジです。ただし、これは内装工事のみの費用であり、医療機器・看板・テナント保証金・初期の運転資金は別途必要となります。スケルトン(内装なし)物件と居抜き物件では費用が大きく異なり、同じ広さでも100〜200万円以上の差が生じるケースがあります。
坪単価の目安
整骨院の内装坪単価は、仕上げのグレードによって以下のように異なります。
|
グレード |
坪単価の目安 |
特徴 |
|---|---|---|
| シンプル | 20〜30万円/坪 | 機能重視、クロス張り・フローリングの標準仕上げ |
| 標準 | 30〜50万円/坪 | 清潔感のある内装、間仕切りや収納も整備 |
| ハイグレード | 50万円〜/坪 | 高品質素材・デザイン性重視・差別化を意識した空間 |
たとえば15坪の標準グレードで内装を整える場合、35万円×15坪=525万円が目安となります。ただし、相見積もりによっては同じ仕様でも業者によって1坪あたり4万円以上の価格差が出ることがあるため、必ず複数社から見積もりを取ることをおすすめします。
内装費用に含まれる主な工事項目
内装本体工事
整骨院の内装工事で最も費用が大きな割合を占めるのが内装本体工事です。具体的な内容としては、壁・天井のクロス(壁紙)張り替えやフローリング・クッションフロアの敷設、施術ブース・待合室を区切る間仕切り壁の設置、天井工事(照明用下地・点検口等)が含まれます。施術ブースを個室仕様にする場合は、床から天井まで届く壁が必要となるため、カーテン仕切りと比べてコストが上がります。
また、清潔感の確保と患者への印象改善の観点から、壁・天井の仕上げは内装費用の中でも優先してグレードを上げる価値のある部分です。費用全体の中で床材と壁材のグレード設定を見直すことで、全体コストをコントロールしやすくなります。
設備工事
電気工事(照明・コンセント・分電盤)、給排水工事(手洗い設備・消毒台)、空調設備(エアコンの設置・ダクト工事)が主な設備工事として発生します。電気治療器など消費電力の大きい医療機器を複数設置する場合は、分電盤の増設・専用回路の追加が必要になることがあり、予算に想定外の追加費用が発生するケースがあります。工事前に使用する医療機器の仕様(消費電力・コンセントの形状)を内装業者に伝え、設計の段階で電気容量を確保しておくことが重要です。
保健所基準に関わる設備
接骨院の開設には、手指の消毒が行える洗面台・消毒設備の設置が法令上の要件となっています。また、施術室の換気設備(窓または換気扇)も必須です。これらは保健所の開設届受理の条件でもあるため、見積もりを確認する際に「保健所基準に対応した設備が含まれているか」を必ず確認してください。不十分な設備では開設届が受理されず、追加工事が発生するリスクがあります。
看板・サイン工事
患者が院を見つけやすくするための看板・サインも内装費用に含まれることがあります。外部の袖看板・壁面看板・入口のドア表示・院内のルームサインなど、種類と規模によって費用は異なります。看板の種類(電飾看板・LED看板・シートサインなど)や設置方法によって金額が変わるため、内装業者に一括で依頼するか看板専門業者に分離発注するかを検討してください。
内装費用が高くなる要因

スケルトン物件か居抜き物件か
内装費用に最も大きな影響を与えるのが物件の状態です。スケルトン物件(内装が何もない状態から工事する)は、壁・床・天井・電気・水道を全て整備するため費用が高くなります。一方、居抜き物件(前のテナントの内装が残っている物件)を活用すると、工事範囲を絞れるため費用を大幅に抑えられます。
同業種(接骨院・整骨院)の居抜き物件であれば、施術台の位置・手洗い場・間仕切り・電気容量がそのまま使えるケースも多く、内装費用を100〜200万円以上節約できることがあります。極端なケースでは、看板工事のみで対応できた居抜き物件で、内装費用を50万円以下に抑えた例もあります。
施術ブースの数と仕様
施術ブースを多く設けるほど間仕切り工事のコストが増加します。完全個室ブースは防音・プライバシーの観点では優れていますが、カーテン仕切りや半個室と比べると1ブースあたりの工事費が高くなります。収益計画に基づいて何台の施術台を設置するかを決め、個室・半個室・カーテン仕切りの組み合わせをコストとプライバシーのバランスで検討することが重要です。
物件の状態と下地・配管の劣化
古い物件では床下地の補修や配管の交換が必要になる場合があり、見積もり外の追加費用が発生することがあります。特に、前テナントが飲食店だった場合は配管の洗浄・交換が必要になることが多く、想定外のコストが発生しやすい物件です。内装業者に物件を事前に確認してもらい、追加工事の可能性と概算費用を見積もりの段階で把握しておくことが、予算オーバーを防ぐポイントです。
内装費用を賢く抑えるポイント
居抜き物件を積極的に探す
内装費用を抑えるうえで最も効果的な方法は、整骨院・接骨院の居抜き物件を選ぶことです。「居抜き」「接骨院」「整骨院」「鍼灸院」などのキーワードで物件検索し、使える内装・設備がないかを確認しましょう。設備の状態と内装の使用可能範囲を確認したうえで、改修が必要な箇所の費用を見積もってから契約することが重要です。
複数の内装業者から相見積もりを取る
内装工事は業者によって価格差が大きい分野です。同じ仕様でも、業者によって1坪あたり4万円以上の差が生じるケースがあります。最低でも2〜3社から見積もりを取り、工事内容と価格を比較したうえで決定しましょう。医療施設の施工実績がある業者を選ぶと、保健所の基準を理解したうえで工事してもらえるため、後からの追加工事リスクを抑えることができます。
優先順位をつけて工事する
「施術室は清潔感重視」「待合室はシンプルに」「トイレは機能的に」など、患者の目に触れる部分とそうでない部分で優先順位をつけることで、グレードを下げずにトータルコストを抑えられます。また、看板や内装の一部を開業後に順次整備する「段階的リフォーム計画」を取ることで、開業時の初期費用を抑えながら経営が安定してから追加投資する方法も有効です。
内装費用を含む開業資金の全体像
主な費用項目と目安
整骨院の開業に必要な資金は内装だけではありません。全体像を把握した上で資金計画を立てましょう。
| 費用項目 | 目安 |
|---|---|
| 物件取得費(保証金・礼金等) | 50〜200万円 |
| 内装工事費 | 200〜500万円 |
| 医療機器・備品 | 100〜300万円 |
| 看板・Web制作 | 30〜80万円 |
| 運転資金(3〜6ヶ月分) | 200〜400万円 |
| 合計 | 600〜1,500万円程度 |
資金調達の方法
資金調達には、日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金や各都道府県の制度融資を活用する方法があります。自己資金と融資の比率を事前に整理し、無理のない返済計画を立てることが重要です。融資申請では事業計画書の作成が必要になるため、開業の6〜12ヶ月前から準備を始めることをおすすめします。
まとめ
整骨院の内装費用は200〜500万円が一般的な相場で、坪単価は20〜50万円程度となります。居抜き物件の活用が内装費用を抑える最も効果的な方法であり、同業種の居抜きであれば100〜200万円以上の節約になることもあります。スケルトンから工事する場合は追加費用が発生しやすいため、事前の物件確認と業者への相談が重要です。複数の業者から相見積もりを取り、工事内容・価格を比較することで適正な費用での工事が実現できます。開業資金の総額は600〜1,500万円が目安となるため、融資も含めた資金計画を早めに立てることが大切です。
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