1人整骨院の売り上げ、対策、やるべきことは

1人整骨院の平均の売り上げ、目指すべきは?

ずばり、月商100万円です。現実的な数字としては5、60万円ほどの売り上げに至れば良い方です。しかし、都内で開業するのであれば、これでは成り立ちません。

結婚している方であれば、伴侶の方が受付を担当するという場合も多く見受けられます。もちろん、完全に1人で行う場合も多くあります。

加入者が700名にもなるジャパン柔道整復師会に登録している人をサンプルとした場合、スタッフが施術者1人のみという整骨院が6割になります。地方であれば、月商60万円の売り上げであっても月々の固定費が30万円程度です。ある程度やっていける見込みがあります。

ところが、都内では固定費がさらに高いため、70万、80万はないと難しいと言われています。それでは独立した意味があまりありません。

1人整骨院では月商100万円が限界なのか?

それは整骨院自体の値段展開次第です。
客単価を上げるか、保険だけでやっていくか、それにより異なります。

例えば1人あたり8000円で展開している整復師であれば、
1人あたりの施術時間が1時間として、勤務時間8000円/hです。
これにより8時間で月商160万円になるところもあります。
一方で、1日に20人見てやっと月商100万円という人もいます。

平均的な施術限界は1日15〜20人と言われています。

まずは客単価と1日の限界人数を決めることから始めましょう。客単価が決まれば、目指すサービスも決まっていきます。

そのため、最初にすべきことは整骨院のコンセプトです。コンセプトを決めておかないと整骨院としての存在感があやふやになります。

対策:コンセプトとは?

コンセプトとは、店の方向性です。どんな整骨院をするかによって周囲のお客様への認知度や存在感が変わっていきます。具体的にいうと、整骨院のメニュー設定のことです。

1 .整骨院に最低限必要なメニュー

・レギュラーメニュー
一年を通して恒常的に提供できるメニューです。

・シーズンメニュー
春夏秋冬ごとに変わり映えのあるメニューです。
例えば、低気圧の多い梅雨は鍼灸強化月間、スポーツの盛んな夏から秋はマッサージ強化月間、などといった具合です。

2、整骨院を開く『メニュー設定』のポイント

いざ整骨院を開こうにも何が売りの整骨院なのか伝わらないのでは元も子もありません。来て欲しいお客様(ターゲット)に来てもらえないのは明らかです。また、メニューが多すぎてはお客様もどれを選べば良いのか分かりませんし、スタッフもどれを提案すれば良いのか迷ってしまいます。

こういった状態になってしまうとお客が定着せず、経営の継続が困難です。そこで、どういったメニュー設定をすれば良いかを解説します。

ポイント1:ライバル店を意識しながらメニュー設定をしていく
近所に自身の整骨院と似たメニューを提供するライバル店が無いと明らかな立地にお店を構えるのは基本です。ある程度お店を構えたい立地に目星をつけたら、周辺にライバル店となりそうなお店がないか確認しましょう。その上で、もしライバル店となりそうなお店があれば『どんなメニューをそろえているのか?』『メニューに対して価格設定はどうか?』を参考程度に調べておくと良いでしょう。

ポイント2:メニューを増やすのであれば、その目的が明確であること
『他店と比べて少ないから増やす』、『これでは足りなさそうだから増やす』と言う思考はとても危険です。施術をする整復師の技量に見合ったメニュー内容を構築していくのが良いと言われています。

ポイント3:お客様の選択時の迷いを払拭できる魅せ方をできること
メニューが豊富にあるのは魅力的かも知れません。しかし、たくさんあるが故に複雑になって仕舞えばお客様は迷ってしまいます。『何が良いんだろう?』『どれが良いんだろう?』と迷った結果、時間も手間もかけさせてしまいます。『どういったお悩みを持った人に、どのようなメニューが向いているか』を明確に把握しておくことが重要です。

実は失敗につながる!メニューの価格設定パターン


その1:相場に合わせている

自身の整骨院が存在する立地やその土地に住むターゲットの年齢層などから、周辺エリアの相場が算出されます。しかし、相場と同程度、または相場よりも安くメニュー価格を設定するパターンは失敗につながります。
他店より安く、高品質であることはお客様にとって魅力的です。しかし、安価にしすぎて利益が減り、経営が難しくなってしまっては本末転倒と言えます。自サロンならではの魅力を伝え、高単価でも「ここに通いたい」と思ってもらえるようなメニューと価格設定をしていくことが重要です。

その2:お客様の立場になって考えている

「自分がお客様の立場だったら」という考えも心尽くしの面では確かに大切です。しかし、それを主軸にして価格設定をすると、「安ければ安いほど嬉しい」という思考に陥りがちです。

だからこそ、「自分がお客様の立場だったら」という考え方は、価格ではなく、お店の内装や、スタッフの対応の仕方を考える際の主軸とするのが良いでしょう。

その3:施術時間から価格設定をしている

『90分の施術=1分当たり100円として9,000円』という時間単価で考えているケースも大変危険を伴います。施術時間はお客様の状態によって変わることがいくらでもあり得ます。時間単価を基準にしていては、施術が早く完了しやすいお客様あるいは遅くなりうるお客様によって価格の変動が起きてしまうためです。

その4:謙虚になりすぎている

「この技術力でこの金額を受け取って本当に良いのか?」というマイナスな自己暗示が働いているケースは相当に避けたい事態です。それこそ、謙虚になりすぎて二束三文で施術すれば相場の価格破壊につながりますし、何より整骨院の経営がとてもではありませんが継続していけません。だからこそ、整骨院を開くにあたってある程度の自信と覚悟を持つことが必要です。

その5:正しい料金設定を優先していない

ポイントは『売り上げ目標から逆算し、先に価格を決定すること』です。
メニューの内容はその後に作り上げていきましょう。

月にどのくらいの売り上げを出したいのか、そのためには1日にどのくらいの売り上げを出せれば良いのか?できるだけ明確な数字を使って逆算し、価格設定をしていけば自ずとメニュー内容もそちらに応じたクオリティの高いものに寄って行きます。そのため、失敗パターンに陥る可能性が減少します。
だからこそ、メニューの内容よりまず価格設定を優先することが重要です。

1人整骨院で売り上げを上げるコツは?


待たない整骨院であることです。
店にいたままでなく、どんどん外に出て営業をする整骨院です。これをやる人とやらない人ではたった3ヶ月でも売り上げが大きく変わります。

例えば、身近なところで言えば
近所のお店に挨拶回りをする、毎朝、自身の整骨院の外に出て掃除をするなどが挙げられます。外に出て顔を見せ、ちょっとした挨拶の積み重ねが集客につながっていくのです。

お客様からすれば、どこの誰とも知らない人間に体を触られるのは大きなストレスです。できればある程度の知り合いであって欲しいのが心情です。

さらに、もともと口コミがあるのならば別ですが、誰もがはじめは口コミを得た状態ではありません。まずは顔だけでも知ってもらうことが大切なのです。

ネットでの例を言えば、
口コミサイトへの登録や自店HPの整備です。
できればHPもプロの業者にお金をかけて、検索サイトの目に付きやすいページに来るようにしてもらいましょう。最低限、HPはしっかり作ることが重要です。

1人整骨院で大変なことは?


お客さんの時間がかぶる

多くの場合、整骨院に客が来る時間帯はうまく分散させることが難しいです。それを解消させるために元から予約制とする整骨院も多いですが、うまくいかなければそれも無駄な取り決めとなります。

だいたい何時ごろが混むのか、を意識して予定を組んでいきましょう。
地域によってばらつきはありますが、混むのは主に朝と夕方です。朝はお年寄り、夕方は学生やサラリーマンなどが客層として混み合います。

1人で全て行わなくてはいけない

施術や予約管理だけでなく、日々の会計業務なども入るため、1人で進行するのは大変です。特に月末と月初が大変と言われています。
保険の請求を出すために印刷作業があり、請求書を印刷し、保険組合に請求をしなくてはいけません。代行してくれる団体に入っていればそれは不要です。しかし、個人請求とあれば、それこそ何十か所と出さなくてはいけない場合もあります。

次にどうすれば良いかで悩む

日々、次から次へと仕事を一つずつ片付けて行かなくてはいけません。そこで、ここまできたが、この後はどうすれば良いのだとふと混乱してしまう瞬間が人によってあります。経営に慣れている方は問題ありませんが、人によっては大きく余裕を失う仕事量というわけです。

どのタイミングで雇用すれば良いのか

個人経営では限界を感じたからといって採用に関しての整備を誰もがすぐに、円滑にできるわけではありません。その際、業界の情報を持っている弊社であれば、スタッフを紹介することができます。もしお迷いでしたらぜひ弊社にご相談ください。

整骨院に成功する人、失敗する人


成功する人

まず、ターゲット層を絞り、自店舗のメニューを構成・考案し、料金設定もお客様から見ても対価が妥当と思わせるメニュー内容を充実させることが最低条件として挙げられます。次に、お客様とのやり取りにおける小まめな現場のフィードバック、現場の管理、個人情報の管理、衛生観念、スタッフ教育などが行き届いているかも含まれていきます。

失敗する人

色んなターゲット層を入れ込もうとした結果、店舗のメインターゲットが定まらず、メニューばかりを無駄に増やし、客にどれを選べば良いのか悩ませるような経営展開をしている場合がまず挙げられます。次に、空間作りを怠って不衛生、生活臭を感じられるような内装にしている場合もよくある話になります。何より、整復行為の多くは繊細な個人情報に直結する施術です。現場で相手がなじみ客であるからと他の顧客はどうだった、どんなのがいた、などと面白おかしく茶化して語らおうものなら不誠実極まりありません。どんなに腕の良い整復師がいてもそれは大きなマイナス要素です。個人情報の保護と、倫理、個人QOLの尊重は常に意識しなくてはいけません。

まとめ

何事も1人で全てを執り行うというのは、気ままで自由だと言います。しかし、整骨院を1人で経営する以上は、整復師としての腕前以外にも多くの努力と研究が必要です。

まずは市場調査、客単価の設定、次にメニュー設定、そして営業の一環として周囲へのあいさつを欠かさないことからスタートしてみましょう。

その際に何か経営でお迷いな点やご不明な点、助けが必要な点があれば、柔整開業.comにご相談いただければお力添えができるかもしれません。
まずはどうぞ開業の前に一度、お話をお聞かせください。

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