整骨院の社会的意義とは?

今、この記事を読んでいる柔道整復師の方、もしくはこれから柔道整復師の資格を取ろうとしている方は、「整骨院の社会的意義」について考えた事はあるでしょうか?
整骨院の社会的意義――と聞くと、なんだか難しく思えますが、すなわち「整骨院は何のために存在しているのか」ということです。今回は、このテーマについて考えていきます。

 

 

柔道整復師や整骨院の現状
全国における柔道整復師の数は、この10年で約2倍になりました。
以前は、国が柔道整復師養成校などの設立数を制限していましたが、1998年に規制が緩和された事で、より多くの人材が輩出されるようになりました。
また、高齢化による介護サービスの多様化や、スポーツに対する意識が高まったことによる身体のメンテナンス需要などで、柔道整復師の活躍の場が広がったことも、柔道整復師の増加の要因のひとつと考えられるでしょう。

さて、柔道整復師の増加に比例し、全国の整骨院件数も増加しているのは、みなさんご存知の通りです。その数は、全国で5万件を超え、この10年の間に約1.4倍になりました。全国に5万件という数がどのくらいなのか想像しにくいかもしれませんが、コンビニエンスストアは全国に55,620件(2019年12月時点)なので、コンビニエンスストアと同じくらいの件数の整骨院が全国にはあるのです。

これは言い換えれば、コンビニエンスストアと同じくらい、整骨院が世の中から必要とされているということではないでしょうか。

 

患者様から見た整骨院の社会的意義
患者様が整骨院を必要とするのは、どのようなときでしょうか。
寝違え、ぎっくり腰、捻挫など、痛みや不調を感じた時、交通事故に遭ってしまった時、スポーツ後に身体のメンテナンスをしたい時など……日常生活において必要とされているのは間違いありません。

また、最近のコロナ禍では、自粛生活や環境の変化により、多くの人がストレスを感じています。ストレスと密接な関係にある自律神経へアプローチできるスキルを持ち合わせているのも柔道整復師です。

このように、あらゆる身体の痛みや不調を相談でき、独自のアプローチにより解消へと導いて安心を提供してくれる場所として、患者様は整骨院を必要としているのだと考えられます。

 

柔道整復師から見た整骨院の社会的意義
他業種から柔道整復師へ転身された方が、このようなことを言っていました。
「 柔道整復師になり整骨院で働くことで、自分らしく生きることができた」
誰かのためになりたい、地域のひとの健康を維持したい、そういった思いはあったものの、どうすべきか悩んでいた時に、整骨院で受けた施術に感銘を受けたとのこと。そこから柔道整復師になることが出来、自分の思いを具現化できる場所を見つけられてよかったとお話しされていました。
患者様に整骨院が必要なように、柔道整復師にとっても整骨院という場所が必要なのだと感じました。

 

まとめ
今回は、「整骨院は何のために存在しているのか」ということについて考えましたが、
必要としてくれている患者様や社会、そして柔道整復師自身が自分らしく生きていくために、存在しているのではないでしょうか。

ちなみに、先述の「柔道整復師になり整骨院で働くことで、自分らしく生きることができた」という言葉には続きがありました。

それは「開業をして、より自分らしく生きることができた」というものです。

勤務時代と違い、自分の思う「患者様のため」の行動がそのまま実行できるため、より自分らしく働くことが出来ているというのです。
こういった柔道整復師が自分らしく働きたいという気持ちも、整骨院が増加している要因なのかもしれません。

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